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月詠み



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月詠み

白夜

Lyricist:ユリイ・カノン
Composer:ユリイ・カノン

藍の空が焼かれて朝が来る
目を覚まして
ただの夢ならばと願うの

いま頬を伝う雫にも何か理由はあるのに
哀しみも喜びもどれも違う気がした

嘘になった夢がね
傷に触れて痛むの
優しさも温もりも言葉も時も効かなくてさ

生きる理由がいつの間にか形を変えて
白んだ切っ先を心に突きつけている

死する理由なんかない
そう思っていたのに何もかもが崩れていく

口ずさんだ旋律も 指で触れたピアノも
靴音も 風切りも 脈を刻む心臓も
見えなくてもそこに
確かにあるはずなのに
届かない 聞こえない
世界は色を失くしていく
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誰もが
ここで生まれて
ここで命を落とすだけなのに
どうして悲しいのか

物語の中ならここで
奇跡が起きたりして
幸せな明日へ向かうのに

生きる理由がいつの間にか形を変えて
白んだ切っ先を心に突きつけている

言葉は宙に舞い
思いは地に残るなら
沈んでも灯り続ける白夜になれる?

生きる理由はもう無いこんな世界だけど
生きた意味はあると言える

君が唄えば

夜の月が尊いと思うのは
その光が唯ひとつしかないからでしょう